みずほ投信投資顧問株式会社(旧・富士投信投資顧問株式会社)
- ご担当者:
- 執行役員 システム部長・三ヶ田 吉宏様
[インタビュー実施日:2004/11/5]
- まず、御社のシステム部様における主要な役割をお教えください。
当社は、社員ベースで130人、派遣社員など臨時の人をいれて140人強です。この人員の中で、システム部門を機能別組織するのは、あまり効率的ではないと考えています。
システム部は、企画立案から開発、運用管理まで、更に、ユーザーサイドに対するEUC(エンドユーザーコンピューティング)の推進役となっています。
いわば、システム面全般を所管している部署といえます。
- 業務をシステム化するに際しては、パッケージの導入、独自開発、場合によってはASPという選択肢があります。御社では何を基準になさり、その選択を判断されるのでしょうか?
- 業務ニーズにフィットするものがあれば、パッケージ導入が考えられます。
ですが、当社のような資産運用業務分野のシステムサポートは少ないのが現状です。あったとしても、旧大手証券会社系などの限られた会社が手がけているのが大半です。
そうなりますと、小回りのきくものをパッケージ化していくこと自体、非常に困難といえるでしょう。パッケージが少ない中では、やむなく独自開発することになります。その場合は、外部委託で開発しているわけです。
- なぜ社内開発ではなく、外部委託をされているのでしょうか?
- 当社システム部のスタッフは部長以下数名で構成されており、多くの管理業務にも従事していますですから、開発体力や必要スキルの問題も有り、システムの自前開発はしないというのが、基本的な考え方です。
システムは、作り上げることも大変です。しかしそれ以上に、メンテナンスベースの責任が非常に重いと考えています。当社の規模や人員を考えますと、開発は一人や二人ではできません。また、その後のメンテナンスも含めれば、なおさら難しいのです。
よって、同等以上のスキルを持っている開発専門会社に委託したほうがよい・・・品質の保持・運営の円滑化の観点から、そう判断しています。
もう一点。マイクロソフトのオフィス等を利用し、ユーザー・コンピューティングで社内の人間がシステムを作り上げた場合。パーソナルな運営であることも多々です。こういったケースでは、作った人間が退職、異動などで運営できなくなったときが問題です。作り直しなど、運営に支障をきたします。それが業務上、非常に重要なシステムだったときは、大きなリスクが伴います。
当社には、エンドユーザーコンピューティングに関しては、OA開発ルームもあります。ですが、部門長・所属長の判断で、業務への影響度が高いものは外部委託に・・・と、現在シフトを図っています。
- では、どのような観点で外部委託会社をお選びになっていますか?
- 第一に、金融関係務の業務ノウハウを持っている会社です。
具体的にお話していきましょう。一般的にシステム開発を行う場合、ユーザーのニーズがあり、それをシステム部門が外部の委託会社と話し合いながら、要件確定を行います。となりますと、システム部門におまかせ状態になり、ユーザーの参画意識がなくなっていくという問題点があります。
実際にシステムができあがり、最終のユーザー検証をするとき、「ここも違う、あれも違う」となってしまいがちなのです。
そこで当社では、ユーザーに対し「使用者責任を果たしてほしい」と考えています。「そのシステムを使うのはあなたです」「何をしてほしいかは、あなたの口から言ってください」「その部分の責任を持ってください」というのが、当社システム部門のスタンスです。
つまり当社では、基本的にはプロジェクトを作る場合、ユーザーの参画がない場合には対応しません。そのためにも開発会社は、業務知識、少なくとも専門用語を理解していることが大前提です。
システム部門が依頼するのであれば、ある程度の業務知識やシステム開発のスキルがありますから、わかりやすくリクエストできるでしょう。しかし、ユーザーはそのような器用なことはできません。ですから外部委託会社には、ユーザーとしっかりコミュニケーションがとれるバックボーンがあることが重要だと思います。
- 独自開発を行う場合、御社で気をつけていらっしゃる点はございますか?特に開発委託先に対して、もっとも注意しなければならない点をお教えください。
- 開発においては、アドバイザー的な意味合いと共に設計レビュー等の面で当社システム部門のスタッフも参加します。
先にお答えしましたように、開発においては「ユーザーによる使用者責任」が大原則。しかし当社システム部門のスタッフが勢い、手を出しすぎてしまうケースがあります。社内での開発に係わるポリシーの徹底も、重要ですね。
また、場面、場面でユーザーの「顔」は変わりますですが、どんな状況にあっても、あくまで「ユーザー参画」「ユーザー責任」が基本。委託先の担当者にも、この点を理解してもらいたいものです。
そして、これが委託する際の最大のポイントだと考えています。
- 委託会社として、エグザートをご選択なさった理由は何でしょうか。
- 実はエグザートの上村社長とは、お付き合いが長いのです。
もともと、私が以前居た職場で、大きなプロジェクトを行ったときのSE(システムエンジニア)の一人が、独立前の上村さんだったのですね。上村さんはまだ20代だったと思いますが、真面目で誠実、そして情熱もある。面には出さないものの、強い信念がありました。それは今も変わっていません。
当時は同郷のよしみも手伝って、食事などにもよく行っていましたね。その後、数年のブランクは有りましたが、その時の好印象も有り、上村さんには独立後も仕事をしてもらったわけです。
エグザートさんのホームページで、「業務ノウハウを活かし金融機関向けシステム開発を事業主体として創業。信頼と実績を積むため常駐型の契約形式でスタート」とありますが、ここに書かれている「常駐」先が当社なのです。
もちろん旧知の仲というだけではなく、実績の面でも確かなものを示してもらっています。結果、エグザートさんとのお付き合いは、7年半にもなりました。
- なぜエグザートと、長期間継続して仕事を委託なさっているのでしょう?
- やはり、高品質であるからこそ、ですね。
なによりも委託先に求めたい、「金融に対する高い業務知識」があり、安心感がもてます。顧客ニーズを満足させるための力が、充分備わっていると言えるでしょう。
そして、提案型の仕事をしてくれるところも、見逃せません。指示されたことのみ行うのではなく、提案ができる。つまりそれは、高い専門スキルがあればこそできる行為です。
また、最終的にしっかりした作りこみができたものが上がってくること、さらには将来に対するフレキリビリティも考えられている点も、顧客ニーズを満足させています。これらの点を高く評価しているのです。
- 具体的にエグザートには、どのような業務を委託されるのでしょうか?
- エグザートさんには、パッケージでカバーリングできないもの、ほぼすべてを委託しています。
小サイズのITソリューションも手がけてもらえるので、非常にお願いしやすいですね。実際のところ、細かい開発を受けてくれるところは少ないのです。
エグザートさんは、スポット的な対応も快く受けてもらえるので助かっています。
- エグザートへ業務を依頼する場合、御社はどのような体制で臨まれるのでしょうか。
- 当社では、必ずエンドユーザーの参画を得て、外部委託先とエンドユーザー、当社システム部門の3者一体の運営が基本です。
しかし、最近はかなりユーザーも慣れてきていますから、システム部門のスタッフはポイントポイントだけミーティング等に出る程度になっています。ユーザーとエグザートさんが、直接やりとりするケースも増えてきました。ユーザーのスキルを含め、外部開発推進の体制が成熟してきたように感じます。
- ユーザーとエグザート、2者での開発もあるとのこと。御社システム部が介在しないことでの不安はありませんか?
- 特に不安、不満はありませんね。
安心して、エグザートさんに任せられます。
- ところで、エグザートはこれまでに納期遅延はありましたか?
- ほとんどありませんね。
ユーザー側がスケジュールを引き伸ばした場合にも、よく対応してもらっていますよ。
淡々と、と言いますか、「私どものノウハウになりますので」と理性的に対処してくれています。
- 品質面ではどのように評価されていますか?
- 問題はないといっていいでしょう。ちゃんと結果を出してくれていると思います。
- 業界用語など、業務スキルに問題はありませんか?
- 特に問題ないですね
。 上村社長がもともと金融業界におけるシステム畑の専門家であるし、他のスタッフも必要充分なスキルがあります。エグザートさんは、そうした業務スキルがあるという点が会社の看板。看板に偽りなし、です。
- 価格面はいかがでしょうか?
- エグザートさんは、低コストで受託してくれており、十二分に満足しています。
コストパフォーマンスがよいのですね。その上、品質的な評価も高く、ユーザー対応もよくやってくれます。
価格面でも、十分見合うといっていいでしょう。
- それでは、今後の御社のシステム戦略について、差し支えない範囲でお聞かせください。
- 昨今、情報管理が厳しく問われています。
2005年4月には、個人情報保護法の施行も予定されていますね。セキュリティー強化は、最重要課題と考えています。
また、当社のお客様も敏感に反応されています。投資顧問業務の主要なお客様からも、リスク軽減の対応に関する問い合わせがあります。当然、セキュリティーレベル維持のインフラ整備はしていますが、リクエストは高度化する一方です。アップグレードが不可欠といえます。「個人情報が漏洩しました」となると、ダメージは計り知れません。
当社も大事なお客様の、非常に機密性の高い重要情報をお預かりしている以上、セキュリティーの仕組みを常にグレードアップしていくのが、当面の最大の戦略ですね。
- エグザートに期待することやご要望などをお聞かせください。
- まず申し上げたいのは、「会社は人なり」ですね。
人材育成においては、上村社長もご苦労されていると思います。自分のスキルを伝えようと、心がけていらっしゃるのでしょう。現在は、その道半ばなのかなと感じる時も有ります。
当社は、社長自ら担当してもらっていますが、うれしい反面、社長にしかできないことに専念してもらって、もっと会社を大きくしていってほしいという気持ちもあります。そういった意味でも、ぜひ人材育成を経営の大きいテーマの1つとして継続して行ってほしいですね。
社長の意を汲む人材を、上村さんのDNAをもったスタッフを育ててください。
- 最後にエグザートへ、また上村社長へのメッセージをお願いいたします。
- 私は企業人ですから、起業家の気持ちは体験がないのでわかりません。察するに、辛いことも多いと思います。どうぞ、がんばってください。
それから、もう一点。ぜひ「守り」にも意を配ってほしいと願っています。一般的に、起業して会社を大きくしようとする場合、「攻め」のウエイトが重くなりがちだと思います。「守り」はマイナスイメージがありますが、要はバランス。現代は、「守り」のウエイトが社会的に求められてくると思ています。
実績を作る=「攻め」。しかし今後は「守る」ことも意識して、攻守のよいバランスの中でがんばってもらいたいと思っています。たとえば近い将来、プライバシーマークをもっていない会社には発注できない、セキュリティーの認証をもってないとダメといった時代に入ってくるでしょう。業界の差もあるものの、顧客の目が厳しくなっていますし、社会の要請でもあります。
これらの認証取得、一種「守り」のように見えます。反面、「攻め」に転じるための、ネックになりつつもあるのではないでしょうか。
ぜひエグザートさんには、攻守のバランスが取れた会社作りにも頑張ってほしいですね。